Final Cut Pro

【使い方】初心者がFinal Cut Proで最初に覚えること10選:後半記事

yuu

こんにちは。大沢野BASEのゆうです。本日は「Final Cut Proの最初に覚えること10選」というテーマの後半記事になります。

Final Cut Proを購入後に最初に覚えたい(確認しておきたい)ことを10個ピックアップしておりまして(下の表)、この記事と前半記事を読めばFinal Cut Proの操作はほぼできるかと思われます。

  1. ワークスペースの確認
  2. 動画のプロジェクトの設定
  3. 素材の読み込み
  4. カットの仕方
  5. テロップの入れ方
  6. BGMと効果音の入れ方
  7. トランジション・エフェクトについて
  8. レンダリングの仕方
  9. ショートカットキーについて
  10. 良い動画とは?

前半記事では1〜5までの説明をして、後半記事では6〜10までの説明をしていきます。まだ前半記事を読んでいない方は読んでみてください

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【使い方】初心者がFinal Cut Proで最初に覚えること10選:前半記事
【使い方】初心者がFinal Cut Proで最初に覚えること10選:前半記事

BGMの入れ方

良い動画編集者は良いBGMを知っていることが多いですが、BGM(バックグラウンドミュージック)や効果音は積極的に使っていきましょう。

例えばどんな効果があるの?と言われると、

動画の雰囲気を強調して、悲しいシーンには悲しい音楽を、冒険シーンにはエネルギッシュな音楽を使用することで、視聴者の感情を引き出すことができます

これは意外と大事なことで、人はその人が言っていた言葉よりも「雰囲気」に左右されることが多いものです。

なので、BGMなどの音楽は視聴者が動画により没入したり、その人が伝えたいことを言わなくても伝えることができたり効果は高いものです。

BGMと効果音の入れ方

BGMや効果音は、前の記事で紹介したタイムラインに素材を配置する方法とほぼ同じです。

まずサイドバーの中にある「写真とオーディオ」の中から今回の動画で使いたい音素材をタイムラインに配置します。

やり方は使いたい素材をドラッグして、タイムラインにドロップすればOKです!!

またデスクトップに音素材を置いといて、直接タイムラインに配置していくいうやり方も可能です。使用した音素材はその後ブラウザの中に一時保存されます。

あとは音の長さを調整したり、音量を変えたりして自分の動画にちょうど良いレベルに調整します。

BGMの入れ方はここまでです。

トランジション・エフェクトについて

Final Cut Proでは、様々なエフェクトやトランジションを使って動画を編集することができます。どちらも上手に使うことで動画をより高い質の動画にしてくれます。

この記事では、エフェクトでできること、トランジションでできることを簡単に話して終わりですが、この2つについては絶対に使いこなして欲しいと思っているので、別記事に詳細にまとめてあります。

エフェクトについて

エフェクトといっても、エフェクトブラウザの中だけでなく、ビューワに下にある拡大縮小やスピードランプ、インスペクタで確認できるノイズ除去など多岐に渡ります。

しかし基本的には、動画をより良くする(面白くする・カッコ良くする)効果を含んだものという感じです。

例えば代表的なものが、色調補正です。動画の色味を調整することができ、明るさ、コントラスト、彩度、ホワイトバランスなどを変更することができます。

これによって動画の質感がガラリと変わるので、特にvlog的な表現やシネマティックな表現をしたい時には必須のエフェクトになります。

他にも、映像の品質を向上させることができるノイズ除去、BGMと声の分離、光の演出付与、などもできます。

さらに、移動、回転、拡大など、動画中のオブジェクトやテキストにモーションを適用することができます。

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【使い方】Final Cut Proでエフェクトの使い方解説
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トランジションについて

トランジションもエフェクト同様に動画をより良くする(面白くする・カッコ良くする)効果を含んだものという感じです。

厳密にはトランジションもエフェクトの一部ですね。ただし使う場面が明確であり、トランジションは2つのシーン間をつなぐ効果を適用することができます。

例えば、フェードイン・フェードアウト、スライドなどがあります。

大自然の雄大さを語る動画や、ミュージックビデオのような場面転換が多い動画では、このトランジションの効果は絶大だと感じています。

エフェクトに比べて、使い道や使い方がシンプルなので、トランジションを使うのが楽しすぎて、映像制作にハマったから映像業界に就職したって人も多い印象があります。

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【使い方】初心者が覚えるべきFinal Cut Proのトランジション・テクニック
【使い方】初心者が覚えるべきFinal Cut Proのトランジション・テクニック

エフェクト・トランジションの使い方はここまでです。

レンダリングの仕方

レンダリングは、編集された動画を映像に変換することをいいます。元となる動画素材に様々なエフェクトやトランジション、音声など入れて加工した動画を1つにまとめる作業ですね。

ここは特に難しいことは考えずに以下の手順で進めていけば完了します。

右上にある共有タブ(もしくは画面上のファイルから共有を選択)して、あとは自分お好みの書き出し設定をクリックして次へを押して、保存すればOKです。

基本的にはmov設定で書き出されるので、mp4設定にしたい場合には「出力先を追加」より左下の+マークをクリックして、フォーマットを「コンピューター」にすればOKです!!

レンダリング注意点

レンダリングはmacのスペックなどにより時間がかかることがありますので、十分な時間を確保することが大事です。

僕自身はM1のMacBook Proを使用しているのでMotionVFXのmO2の作業をしないかぎり重くなることはありませんが、MacBook Airだと4k動画の書き出しなどで結構時間がかかる時があります。

なので可能であるなら、PCのスペックは高い方が良いですし、時間もゆとりを持って作業した方が良いです。

レンダリングに関しては以上です。

ショートカットキーについて

ショートカットキーを覚えると劇的に操作が速くなります。想像が膨らんで、いざ動画編集と思っても操作が面倒だとやりたくなくないですよね。

でも、ショートカットキーを少しだけ覚えて、面倒臭いエフェクト・トランジションはプラグインを購入して最適化していくことで、Final Cut Proはブロック遊びの要領で動画編集ができます。

なのでショートカットキーはぜひ覚えて頂きたいのと、また今回紹介するのは「最初に絶対に覚えるもの3つ」に絞らせて頂きました

違うショートカットキーでおすすめなものは他の記事で紹介しているので、そちらもチェックしてみてください。

よく使うショートカットキー3選

まず僕自身もよく使うショートカットキーの中で初心者向けのものを表にしました。

スペース再生/停止
L再生(倍速再生)
K停止
J逆再生(倍速逆再生)
1フレーム再生
1フレーム逆再生
A選択
B分割(カット)
⌘ +拡大
⌘ ー縮小
⌘ Cコピー
⌘ V貼り付け
⌘ Zやり直し
⌘ X切り取り
⌘ B選択(A)のまま分割
⌘ Tトランジション挿入

その中でも絶対に覚えてほしい3つが「コピー・貼り付け」「やり直し・切り取り」「分割(カット)」です。

3つじゃない!! ってツッコミが入りそうですが、今回のコマンドは絶対に覚えてください。

正直、PCを今まで操作したことがある方なら「コントロールC、コントールV」なんて呪文を聞いた事があると思います。

よくWindowsなどの他のPCでコピペするときに使うショートカットキーなのですが、macの場合は「コマンド(⌘)C、コマンド(⌘)V」でコピー&ペーストができます。

Final Cut Proでも同じコマンドが使えますし、そしてかなりの高頻度で使うので、⌘+C・V・Z・Xは絶対に覚えておいてください。

プラスで覚えて欲しいのが、「分割(カット)」です。特に「選択(A)のまま分割」ができる「⌘+B」のやり方は絶対に覚えてください。

シンプルに「⌘B」「⌘B」「⌘B」って感じで頭で唱えつつ、タイムライン上でカット作業をしていればすぐに覚えられるとは思います。

いちいち、選択(A)に変えて、またカットだからブレード(B)に変えて…のような作業をしているとかなり精神を消耗します。

なので作業中はショートカットキーを完全に習得するまでは、ぶつぶつ独り言のように「⌘B」「⌘B」「⌘B」と唱えてください。それが1か月後の爆速動画編集につながります。

良い動画とは?

2023年2月現在で最高の盛り上がりを見せるChatGPTさんに「良い動画制作者とは?」と聞いてみました。

良い映像制作者は、技術的な能力だけでなく、クリエイティブなセンスとビジョンも持っています。映像制作は、複数の要素を組み合わせて作る芸術形式であり、映像制作者はそのすべてを統合することが求められます。

また、コミュニケーション能力も重要です。映像制作者は、クライアントのニーズを理解し、その要件を満たす映像を作成するために、良好なコミュニケーションを取ることが大切です。

映像制作には、様々な技術が必要です。例えば、カメラワーク、編集、音楽、サウンドデザインなどがあります。これらのスキルを習得するためには、技術的なトレーニングや経験が必要です。

映像制作者はまた、常に最新のテクノロジーやトレンドに注目しており、これらを活用することで作品をより良くすることも目指します。

総まとめすると、良い映像制作者は技術的な能力とクリエイティブなセンス、コミュニケーション能力、常に進化する技術に敏感な姿勢を持っていることが大切です。

chatGPT

といった感じで「AIさんすげー」って感じですが、僕自身の思う「良い動画」の条件もここに含まれていました。

それは「クライアント(視聴者)のニーズを満たす」というところです。

やはりここがブレると良い動画を作れないなと心から思います。僕自身は今や会社員アフィリエイターですが、数年前は個人事業で動画編編集者(+Webデザイナー)でした。

正直、あの頃もっとやるべきだったのが「クライアント(視聴者)のニーズを満たす」ということだと感じています。

中途半端だったのです。それは僕の後悔です。「自分はこう作りたい」が出てしまった気がします。だからコロナで仕事が思うようにもらえず苦しみました。

全部が悪かったわけではないですが、今ちょっとおじさんになって思うのは「もう少しできたよな」です。

そんな感じで、やはり動画編集って黙々と一人で終わる仕事ではなく、誰かから仕事をもらったり、誰かを助けたり、誰かを喜ばせたりして対価を貰う業種なのです

つまり「人付き合い」がかなり大事な仕事なので「クライアント(視聴者)のニーズを満たす」ことを第一に考えて動画を作ることが良い動画の条件だと思います。

なので今回覚えた技術を上手く使って、楽しい動画ライフを送って頂ければ幸いです。

まとめ

ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。本日は「Final Cut Proの最初に覚えること10選」というテーマでお話しました。

次の記事では、本当に使えるショートカットキー10選というテーマで記事を書いているので、そちらもご確認いただければ幸いです。

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【使い方】初心者がFinal Cut Proで絶対に覚えるべきショートカットキー10選

前後半を合わせて15000字程度になってしまって驚いていますが、よく考えればこの2記事で一人前の動画クリエイターを作るくらいの気持ちで記事制作したので妥当かもしれません。

僕自身は動画を作ることがとても好きです。

そんな気持ちの人が一人でも増えてくれるように今後も記事更新を続けたいと思います。

そんな感じで読了お疲れ様です。また次の記事でお会いしましょう。皆様良き創作ライフを。

Profile
大沢野BASE
大沢野BASE
動画クリエイター
動画編集ソフト「Final Cut Pro」「DaVinci Resolve」など使ったハウツー動画を制作しています。またAppleの公式サイトでも紹介されているプラグイン「MotionVFX」の製品を紹介をしています。
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